沖縄エリア完全ガイド|目的・同行者別で“ぴったりの旅先”がわかる早見マップ
初めての沖縄旅行、土地勘がないとエリア選びには苦戦してしまいますよね。
沖縄本島はエリアごとに雰囲気や移動距離も様々。「空港から近いと思って恩納村に泊まったのに、意外と遠かった…」「美ら海水族館に行きたかったのに、那覇からの移動が大変だった」なんて声もよく聞きます。
だからこそ、事前に大まかなエリアごとの特徴を把握しておくことが大切。この記事では、初めての沖縄旅行を満喫するための基本情報や、目的別おすすめエリア、グルメなどの情報を凝縮してお伝えしていきます!
1. 沖縄ってどんな場所?エリアごとの雰囲気と特徴
食文化や伝統芸能、深い歴史、そして現代的な街の顔まで、多面的な表情を持つのが沖縄の大きな特徴。この章では、そんな魅力溢れる沖縄をエリアごとにまとめ、それぞれの特徴や基本情報、魅力をざっくりと紹介していきます!

沖縄本島は、那覇空港や首里城のある「那覇・首里エリア」と空港からもアクセスしやすい「南部エリア」をはじめ、「中部エリア」、「西海岸リゾートエリア」、「北部エリア」に大別できます。
また、石垣島や宮古島など有人・無人島あわせて160もの離島があり、沖縄本島からフェリーや飛行機などでアクセスが可能です。代表的な沖縄の離島はこちらのマップでご確認ください。

1-1.移動やアクセス面などの早見表
今回は、沖縄本島を次の5つに分けて、それぞれの代表的な地名と観光スポットをご紹介します。
エリア | 那覇空港からの目安時間 | おすすめの移動手段 | 日帰りのしやすさ |
首里・那覇 | 約10分 | ゆいレール、バス | ◎ |
南部 | 約30〜40分 | バス、レンタカー | ◎ |
中部 | 約40〜60分 | レンタカー、高速バス | ◎ |
北部 | 約90〜120分 | レンタカー | △(距離あり) |
離島 | 約30分〜3時間 | 飛行機、フェリー | ×(宿泊推奨) |
※移動時間はシーズンや天候状況によって変動します。おおよその目安としてご認識ください。
1-2.首里・那覇エリア

那覇は、沖縄の玄関口「那覇空港」の所在地であり、県内の中心地。昔ながらの沖縄文化を感じられるスポットもありながら、都市のにぎわいも楽しめます。観光・グルメ・ショッピングの全てがコンパクトに集結したエリアといえるでしょう。
🔖 Clipポイント
那覇エリアは、沖縄の玄関口として都市機能が集中しています。グルメやショッピングを効率的に楽しみたい人におすすめです。
1-3. 南部エリア

南部は、どこか懐かしさを感じるのどかな景色と、神聖な空気が混在するエリア。観光地化され過ぎていない地域が多く、リアルな沖縄を感じるのにピッタリ。那覇からのアクセスも良く、気軽に足を伸ばせるのも魅力です。
- 代表地名:南城市、糸満市、豊見城市(とみぐすく)、南風原町(はえばる)など
- エリアを代表する観光スポット:おきなわワールド、斎場御嶽(せいふぁうたき)
🔖 Clipポイント
那覇からほど近い南部エリアは日帰りでも行きやすく、沖縄らしい原風景とパワースポットが多い場所です。南の風を感じられるカフェやSNS映えスポットが点在しています。
1-4. 中部エリア

中部は、アメリカ文化と沖縄らしさがミックスされた個性的なエリア。SNS映えするような華やかなスポットも豊富で、写真をたくさん撮りたい方におすすめ。ショッピングや多国籍グルメも楽しめる若者に人気のエリアです。
🔖 Clipポイント
中部エリアには、アメリカンな雰囲気を楽しめるスポットがたくさん。おしゃれな多国籍カフェやレストラン、ショップを散策してみてくださいね。
1-5. 北部エリア

北部は、手付かずの自然が多く残るこの地は、まさに「癒しのリゾート」。各所へのドライブやレジャーにピッタリ。やんばるの森や、エメラルドブルーの海の美しさはもちろん、今年オープンしたテーマパークも話題のエリアです。
🔖 Clipポイント
北部エリアはレンタカーを借りてドライブするのに最適です。海を眺められる瀬底大橋(せそこおおはし)は人気なドライブスポットです。
1-6. 離島エリア

離島エリアは、本島とは一線を画す自然の美しさに満ちたエリア。抜群の透明感を誇る海で過ごすひと時は、非日常の癒しに繋がるはず。本島と比べてアクセスにはやや時間がかかるため、ゆとりあるスケジュールでの滞在におすすめです。
🔖 Clipポイント
沖縄の離島は、海の美しさが世界トップレベルと言われています。手付かずの自然がいっぱいで、シュノーケリングスポットも多数点在しています。
2.目的別おすすめエリア
沖縄旅行をもっと満喫するためには、「どこに行くか」だけでなく、「どのように過ごしたいか」を考えることも大切です。
グルメを堪能したい、海で思い切り遊びたい、静かに癒されたい。そんな旅の目的によって、最適なエリアは変わってきます。この章では、旅のスタイルごとにおすすめのエリアを紹介していきます。ご自身の目的と照らし合わせて読めば、きっとピッタリの滞在エリアが見つかるはずです。
2-1.沖縄グルメ・カフェを楽しみたい
おすすめエリア:首里・那覇

沖縄らしいローカル料理も、おしゃれなカフェ巡りも、どっちも楽しみたい!そんな欲張りなグルメ旅には、食の宝庫・那覇エリアがおすすめです。
国際通りや牧志公設市場周辺には、昔ながらの食堂が点在していて、ゴーヤーチャンプルーやソーキそばなど、地元で親しまれてきた定番料理を味わえます。
さらに那覇は、県内でも特にカフェが充実しているエリア。やちむんの器でスイーツを楽しめるカフェや、SNSで話題のおしゃれカフェも勢ぞろい。他エリアに比べるとお店同士の距離も近いので、気になるお店をはしごする食べ歩きにもぴったりです。
2-2.海のアクティビティで1日遊び尽くしたい
おすすめエリア:離島、北部

「とにかくきれいな海で活動的に楽しみたい!」という人には、ぜひ離島まで足を伸ばしていただきたいです!特に宮古島、石垣島、座間味島は、世界屈指のダイビングスポットとしても知られ、海中に広がるカラフルな魚たちやサンゴの景色に、きっとワクワクするはず。
とはいえ、「離島はちょっとハードルが高いかも…」という人には、北部エリアもおすすめ。初心者でも気軽に参加できるアクティビティが充実しており、シュノーケリングやSUP、カヤックなど、多彩な海遊びが楽しめます。
2-3.亜熱帯の大自然に囲まれてヒーリングがしたい
おすすめエリア:北部

人の多い観光地を避けて、静かに自然の中で癒されたい。そんなときは、北部エリアがおすすめです。このエリアは手つかずの自然が多く残っていて、落ち着いた雰囲気が魅力です。
森や海が生活のすぐそばにある環境だからこそ、時間の流れもどこかゆったり。亜熱帯特有の濃い緑に包まれた森や、透明度の高い静かなビーチで自分だけの時間を過ごせば、ただそこにいるだけで心が整っていくような感覚を味わえるかも。
2-4. 王道の沖縄っぽさを体験したい
おすすめエリア:南部(南城市、糸満、与那原など)

沖縄らしさを存分に感じたいなら、南部エリアがイチオシ!
このエリアには、琉球王国時代の建築様式やエイサーなどの伝統芸能が楽しめる「沖縄ワールド」や、沖縄独自の工芸を体験できる「琉球ガラス村」など、体験型観光が充実しています。
沖縄の歴史が色濃く残る場所もあり、観光を通して沖縄の過去と現在を感じられるのも魅力です。南部エリアを訪れたら伝統工芸品に触れてみたり、見よう見まねでカチャーシー※1に参加してみたりと、「体験する」ことで、より深く沖縄を知ることができるはず。
※1 カチャーシーとは、沖縄の祝い事や宴会の締めで踊られる伝統舞踊。語源は沖縄方言の「かちゃーす」(かき混ぜる)で、両手を頭上に上げ、手首を回しながら左右に振る動きが特徴です。
2-5.「沖縄✖️アメリカ」独特なカルチャーを満喫したい
おすすめエリア:中部

沖縄とアメリカのミックスカルチャーを体感するなら、中部エリアがおすすめ。文化が混ざり合い、他では味わえないユニークな雰囲気が広がっているのが特徴です。
ポップでカラフルな街並み、レトロアメリカンテイストの雑貨やファッション、多国籍グルメなど、歩いているだけで海外旅行気分に!ハンバーガーやタコス、ガーリックシュリンプなどのボリューム満点な多国籍料理も、このエリアならではの魅力です。
沖縄の中でも少し異色なカルチャーを肌で感じてみれば、旅の満足度も上がること間違いなし。
2-6.ショッピングやお土産屋巡りを楽しみたい
おすすめエリア:首里・那覇

那覇エリアは、お土産選びやショッピングを楽しみたい方にぴったり!国際通りにはお土産店がずらりと並び、ちんすこうや紅芋タルトなどの定番土産から、沖縄限定の雑貨やコスメまで幅広く揃っています。
「デパートリウボウ」や「サンエー那覇メインプレイス」などの大型商業施設も揃い、希望に応じて選べるのも大きなメリット。効率よく買い物を済ませたい人にも、さまざまな種類の品物を吟味して購入したい人にも適したエリアといえるでしょう。
3.「誰と行く?」同行者別おすすめエリア
皆さんは沖縄旅行に誰と行きたいですか?女子旅、家族旅行など、一緒に行く人にあわせてエリアを選んでみるのもいいですね。ここでは同行者別に、沖縄旅行のおすすめエリアをご紹介します。
3-1.カップル・夫婦旅行
おすすめエリア:北部
大切な人との沖縄旅行では、ふたりきりの時間をロマンチックに過ごせるような特別感のあるエリアを選びたいもの。カップルや夫婦旅行におすすめなのは、自然に囲まれた北部エリアです。青い海が広がる浜辺で写真撮影をすれば、きっとパートナーとの良い記念に◎
日没の時間を狙って行動すれば、心に残るサンセットシーンに出会えるはずです。非日常を味わえるラグジュアリーホテルや、プライベート空間を大切にした宿も多く、ふたりだけの時間をより豊かに演出してくれます。
3-2.友人・女子旅
おすすめエリア:中部
カフェや雑貨屋さん巡り、SNSで話題のスポットをとことん楽しみたい女子旅には、中部エリアがぴったり。カラフルなアメリカンテイストの街並みが魅力のアメリカンビレッジは、どこを切り取っても写真映え抜群。トレンド感のあるカフェや雑貨店も多く、見て歩くだけでもテンションが上がっちゃうはず!
買い物やグルメを満喫しつつ、旅の思い出になるようなフォトスポットもおさえられるのが何よりも魅力。おしゃべりと好奇心が止まらない、女子の特別な旅にぴったりのエリアです。
3-3.一人旅
おすすめエリア:南部
誰にも気を遣わず、自分のペースで旅を楽しみたい。そんな一人旅には、地元の暮らしや文化が自然に感じられる、南部エリアがおすすめ。那覇空港からのアクセスも良く、交通機関や徒歩でも比較的観光がしやすいので、車がなくても身軽に動けるのが嬉しいポイント。
観光地として賑わう場所よりも、どこか懐かしさを感じる地元密着型のスポットを巡るのが◎。ファーマーズマーケットやお魚センターなどでは、地元の人たちのリアルな暮らしぶりを垣間見ることができるかも。
3-4.出張
おすすめエリア:首里・那覇
出張の合間でも沖縄を楽しみたい!そんな方には、アクセス抜群の那覇エリアがおすすめです。那覇空港から市街地まではモノレールで約15分。移動時間を短縮しながら、仕事とリフレッシュのバランスを取りやすいのが魅力です。
地元グルメが楽しめる居酒屋や沖縄そばの名店が点在しており、仕事終わりに国際通りを歩けば「ちょっとだけ観光」が叶うロケーション。コンパクトに沖縄を感じたいビジネスパーソンにとって、那覇はタイパ最強エリアです。
4.失敗しないエリア選びのチェックリスト
この章では、あなたに合ったエリアを選ぶためのポイントを「チェックリスト形式」でご紹介します。一目で確認できるようにまとめたので、旅先で「思っていたのと違った…」とならないように、簡単に確認しておきましょう!
4-1.旅行の「目的」は?
一章の内容を簡単におさらいしましょう。目的別のおすすめエリアをチェックして、旅の拠点を決めれば無駄なく時間いっぱい楽しめるはず。
目的 | おすすめエリア |
多種多様なグルメを楽しみたい | 那覇 |
マリンアクティビティは外せない | 離島・北部 |
自然いっぱいの癒しを感じたい | 北部 |
ショッピングやカフェ巡りをしたい | 那覇 |
沖縄文化や雰囲気を味わいたい | 南部 |
沖縄×アメリカカルチャーの映え写真を撮りたい | 中部 |
4-2.滞在日数は?
旅行の日数も、エリア選びの大切なヒントになります。限られた時間で無理なく動けるように、移動時間も考慮してみては?
1泊2日〜2泊3日程度の短め滞在:那覇・南部で完結するとタイパ◎ 2泊3日:北部エリアまで足を延ばして沖縄をとことん楽しむ! 3泊4日〜4泊5日:ゆったりとした離島ステイで非日常を満喫できる。 |
4-3.車の有無は?(レンタカーなし=行けない場所も多い?)
沖縄では、車があるかどうかで移動のしやすさが激変します。公共交通機関だけではアクセスが難しいエリアもあるため要チェックです。
- レンタカーあり:南部・北部・中部も自由自在
- レンタカーなし:モノレール沿線、南部の一部はアクセス良し。
中部・北部も公共交通機関を利用すれば移動可能ですが、時間がかかったり、本数が少なかったりするため、スケジュールには余裕を持つことをおすすめします。
4-4.マストで行きたい観光スポットはどのエリアにある?
「〜〜から車で約〇〇分」と聞いていたのに、観光シーズンで高速道路が大混雑。結局、数時間も移動に費やしてしまった…なんてことも珍しくありません。
「ここだけは絶対に行きたい!」というスポットがある場合は、そのエリアの周辺に宿泊する、または移動に十分な時間の余裕を持つことが、後悔しない旅のポイントです。観光シーズン真っ只中に、那覇発で沖縄美ら海水族館のある本部町(もとぶちょう)など北部エリアへ行く場合、移動時間として2時間半ほど確保しておけば安心。
また、石垣島からアクセスできる八重山諸島(竹富島・小浜島・西表島など)を巡る場合は、船の待ち時間や島間の移動も含め、半日以上は抑えておくと良いでしょう。
4-5.宿泊場所の周辺に何がある?夜も楽しめそう?
観光地では、日中のアクティビティに目が行きがちですが、実は「夜の過ごし方」も満足度を左右するポイント。ホテル周辺に飲食店やバー、夜遅くまで営業しているスーパーやコンビニがあるかどうかは、滞在の快適さに直結します。夜ならではの観光に興味があるなら、満天の星空を楽しめるスポットや、ナイトサファリなどを体験できるエリアを選択すると良いでしょう。
夜はホテルでゆっくりしたいのか、夜までアクティブに過ごしたいのか、自分の旅のスタイルに合わせて宿泊エリアを選ぶのがおすすめです。
5.まとめ
この記事では、沖縄本島の主要エリアそれぞれの特徴や過ごし方、宿泊エリアの選び方についてご紹介しました。沖縄は、エリアによって楽しみ方や雰囲気が大きく異なり、旅行の目的や同行者によって、最適なエリアは変わってきます。
なんとなくのイメージや価格だけでエリアを決めてしまうと、「思っていた旅と違った…」ということにもなりかねません。だからこそ、自分の理想の旅に合ったエリアを選ぶことが、沖縄旅行を満足度の高いものにするための第一歩です。
これから旅行の計画を立てる方は、この記事を参考にしながら自分に合った滞在エリアを見つけてみてはいかがでしょうか?